賃貸を探していると、「築浅」と「築古」のどちらにするか、迷うことがあります。築年数が新しい物件は設備がきれいで安心感がありますが、家賃は高めです。築年数が古い物件は家賃が抑えられる一方で、設備や建物の性能が気になります。この記事では、賃貸の築年数を、どう考えて選べばよいのかを整理します。築浅と築古の特徴、新耐震基準との関係、リノベーション物件の見方、内見で確認したい点、名古屋で探すときの考え方を、順に説明します。

前提:築年数は「古い=悪い」とは限らない

築年数は、物件を選ぶときの大きな目安になります。ただ、築年数が古いから悪い、新しいから良い、と単純には決められません。建物の管理状態や、設備の更新、構造によって、暮らしやすさは大きく変わります。築年数が古くても、きちんと管理されて、水回りが改装された物件は、築年数のわりに快適です。反対に、築浅でも、間取りの都合で使いにくい物件や、音が伝わりやすい物件もあります。築年数は、一つの材料として、他の条件とあわせて考えましょう。

築浅の特徴とメリット

一般に、築5年以内くらいの物件を、築浅と呼ぶことが多いです。ただ、何年以内を築浅とするかには、決まった基準はありません。築浅の物件は、設備が新しく、見た目もきれいで、最新の防犯設備が整っている傾向があります。

  • 設備が新しく、故障のリスクが比較的低い
  • オートロックや宅配ボックスなど、共用設備が整っていることが多い
  • 断熱性や、遮音性の面で、新しい基準で建てられている
  • 内装がきれいで、入居時の気持ちが良い

一方で、家賃は高めになりやすく、同じ予算なら、駅から遠くなったり、広さを抑えたりする必要が出る場合があります。築浅にこだわると、選べる物件が少なくなる点にも、注意が必要です。

新築・築浅の賃貸物件

築古の特徴とメリット

築年数が古い物件の魅力は、家賃が抑えられる点です。同じ予算で、駅に近い物件や、広めの間取りを選べる場合があります。また、昔の建物は、居室が広めに作られていたり、収納が多かったりすることもあります。

  • 同じ予算で、駅から近い物件や、広い間取りを選びやすい
  • 家賃が抑えられるぶん、初期費用も下げやすい
  • リフォームやリノベーションされた物件は、内装が新しく、築年数のわりに快適なことも

ただし、築年数が古い物件は、設備が古い場合があります。給湯器やエアコンの寿命、水回りの状態、断熱性などを、内見でしっかり確認しておきましょう。

新耐震基準:1981年6月がひとつの目安

建物の耐震性を考えるときに、一つの目安になるのが、1981年6月に導入された「新耐震基準」です。建築基準法の耐震基準が改正され、それ以降に建築確認を受けた建物は、新耐震基準で建てられています。築年数でいうと、2026年現在で、築45年前後が、おおよその境目にあたります。それより前に建てられた建物でも、耐震補強がされている場合があります。耐震が気になる場合は、建築年月と、耐震診断や補強の有無を、不動産会社に確認してみましょう。

この点は、地震に対する備えとして、気にする人が多い項目です。ハザードマップの確認とあわせて、考えておくと安心です。

賃貸のハザードマップは、どう確認する?

リノベーション物件の見方

築年数が古い建物でも、内装や設備を、新しくした物件があります。これが、リノベーション物件やリフォーム済みの物件です。見た目はきれいで、築浅のように感じられても、建物の構造や、壁の中の配管、断熱の性能は、築年数相応であることがあります。

  • どこまで工事が行われたか(内装だけか、水回りや配管まで含むか)
  • 給湯器や、エアコンは新しいか
  • 壁や床の防音性は、改善されているか
  • 築年数と、工事を行った年を確認する

リノベーション物件は、築古の家賃の安さと、新しい内装の両方を、バランスよく得られる選択肢です。ただし、工事の範囲が物件ごとに異なるため、図面と、現地で、確認してください。

内見で、築年数の影響を見る方法

築年数の影響は、写真ではなく、現地で確かめるのが確実です。次のような点を、実際に見てみましょう。

  • 水回りの状態:水の出方、排水の流れ、カビやにおいがないか
  • 窓:サッシの種類と、すきま風がないか
  • 壁・床:傷や、へこみ、音の伝わり方
  • 共用部分:エントランス、ゴミ置き場、廊下の掃除の状態

特に、共用部分の状態は、建物の管理の良し悪しを表します。築年数が古くても、掃除や修繕が行き届いている建物は、安心して住めることが多いです。

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築年数と、初期費用・家賃の関係

築年数が新しい物件は、家賃だけでなく、敷金・礼金などの初期費用も、高めに設定されることがあります。反対に、築年数が古い物件は、礼金なしや、家賃の交渉がしやすい場合があります。築年数と家賃の関係は、立地や設備でも変わります。築年数だけで判断せず、駅からの距離や、設備の条件とあわせて、総合的に比べてみましょう。初期費用の考え方は、別の記事で説明しています。

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名古屋で探すときの考え方

名古屋市内では、駅に近いエリアに、築年数が経った物件も、多くあります。築浅を条件にすると、駅から離れた場所になる場合があり、築年数を少し緩めると、駅近の物件が見つかることがあります。築年数と駅からの距離の、どちらを優先するかは、人によって異なります。毎日の通勤を重視するなら、駅からの距離を優先し、築年数は、設備の状態で判断する考え方もあります。区ごとの傾向は、別の記事でも整理しています。

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築年数が古い物件の、費用面の注意

築年数が古い物件は、家賃が抑えられるぶん、住んでいるあいだに、設備の不具合が起きる可能性が高くなります。給湯器やエアコンなどの設備が故障したとき、貸主が修理するのか、借主の負担になるのかは、契約によって異なります。契約書の、設備の修繕についての項目を、確認しておきましょう。「入居時から付いている設備は、貸主の負担で修理する」と書かれていれば、安心です。

逆に、設備は現状のままで貸し出され、修理は借主負担、という契約もあるため、注意してください。

  • 設備の故障時に、誰が修理の費用を負担するか
  • 設備の保証期間や、メンテナンスの履歴があるか
  • 入居前に、設備の動作を実際に確認させてもらえるか

築年数にこだわりすぎないためのコツ

築年数を条件にしすぎると、候補が少なくなり、良い物件を見逃すことがあります。築年数の条件は、「築10年以内」ではなく、「築20年以内で、水回りが改装済み」といった形で、少し幅を持たせると、探しやすくなります。気になる物件があれば、築年数だけで判断せず、一度、内見に行ってみましょう。写真ではきれいに見えても、現地で見ると印象が違うことがあります。反対に、築年数が古くても、実際に見ると、きれいに管理されていることもあります。

よくある質問

築何年までが、築浅といえますか

決まった基準はありません。一般に、築5年以内くらいを築浅と呼ぶことが多いですが、不動産会社や物件によって、使い方が異なります。

築年数が古い賃貸は、地震が心配ではありませんか

1981年6月以降に建築確認を受けた建物は、新耐震基準で建てられています。それより前の建物は、耐震補強の有無を確認すると安心です。

リノベーション物件は、築浅と同じように住めますか

内装や設備は新しくなっていても、建物の構造や配管、断熱などは、築年数相応のことがあります。工事の範囲を、確認してください。

築古のほうが、家賃は安いですか

一般に、築年数が古いほど、家賃は下がる傾向があります。ただし、立地や設備、リノベーションの有無でも変わるため、条件をそろえて比べてください。

まとめ

  • 築年数は、古いから悪い、新しいから良いとは限らない
  • 築浅は、設備が新しい。築古は、家賃を抑えやすい
  • 1981年6月の新耐震基準が、耐震性を考える一つの目安
  • リノベーション物件は、工事の範囲を確認する
  • 築年数と駅からの距離、設備のバランスで選ぶ

※本記事は一般的な情報をまとめたものです。築年数と建物の状態は、物件ごとに異なります。最終的な内容は、図面と、不動産会社の説明でご確認ください。